お墓参りのまめ知識 | 追善供養
彼岸とは、古代インド語のパーラミター(波羅蜜多)に源を発する言葉ですが、悟りの境地、いわゆる極楽浄土である仏の世界を意味しています。それに対して、此岸(しがん)、つまりこちら側は迷いや煩悩に満ちた世界です。彼岸への道は、悟りを求める者である菩薩の修行すべき道で、六波羅蜜(ろくはらみつ)という六つの修行を積み重ねなければ彼岸へと達せられないと言われています。このような意味がありますから、お彼岸には、是非お墓参りをしましょう。
彼岸は、迷いや苦悩に満ち、この世(此岸)に対して悟りの世界、浄土を表しています。また、彼岸会の略という意味もありますが、春分と秋分の日を中日とした前後の7日間に仏事を行うことを言います。これは、春分の日と秋分の日がそれぞれ国民の祝日となっているように、日本独自の仏教行事となっています。国民の休日に関する法律によりますと、先祖を敬い亡き人を偲ぶ日とされ、本来一家揃ってお墓参りをする家族行事の日とされています。
このように、お墓参りをする機会を与えられ、それを実行することは、故人や先祖の冥福を祈る追善供養となりますし、己の功徳を積むことになるわけです。お寺に行く、つまりお墓参りの目的だけでなく、本堂という檀家の幸福の根本道場を大切にし、本堂で唱題行(声を出してお題目をとなえること)をさせてもらいましょう。その際は、住職に必ずごあいさつをして許可をもらうようにしましょう。なお、法要などで使用されているときは控えましょう。
現在、お墓参りの時期として一般的に行われているのは、春と秋のお彼岸、お盆、故人の命日、正月、年忌法要などです。しかし、お墓参りには先祖の冥福を祈るという意味の他に、一人一人が先祖から与えられた命であることに気づき、感謝し、そして家族の幸せを祈るという意味が込められているのです。子どもが進学したとか、就職が決まった、あるいは結婚が決まったというような人生の節目節目に、できる限り報告を兼ねて家族揃ってお参りし、喜びを分かち合うようにするのが良いでしょう。
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